根本的に治す
噛み合わせについて
なぜ噛み合わせが重要なのか
上下の歯の接触の仕方を噛み合わせと言います。正しい噛み合わせは上下の歯の力を分散しますが、この噛み合わせが悪く、咬む力が偏ってしまうと一部の歯や顎関節などに負担をかけてしまい、様々なお口のトラブルや全身にも問題が出てきます。
緻密な診療データの収集
当院では、噛み合わせを含めお口の中を徹底的に検査することで、緻密でより精度の高い診断を行えるよう努めています。レントゲンやCT、CADIAX、口腔内スキャナーなどのさまざまなデジタル診療設備を駆使することで、また、患者さまとの綿密なカウンセリングや豊富な診療データから、疾患の根本となる原因を究明し、適切な治療を行えるよう心がけています。
噛み合わせ治療について
日常生活において噛み合わせは体のバランスに大きく影響します。当院では食事時、就寝時、会話時などの面から機能的、審美的に患者さまの体に調和した噛み合わせ(シークエンシャル咬合)を考え、スプリント、矯正、インプラント、入れ歯などの総合歯科診療を行っております。
シークエンシャル咬合とは
ウィーン大学のルドルフ・スラビチェック教授の提唱した咬合(噛み合わせ)理論のことです。「シークエンシャル」とは「連続する」という意味で、第一大臼歯の噛み合わせから前方へ順次に側方運動で誘導させ、最後に犬歯誘導させる咬合を作る事を目的にした「順次誘導咬合」です。
より優れた噛み心地のために
詰め物や被せ物、入れ歯などの制作については、医院併設の歯科技工所フルークが制作をしています。院内にあるため、制作が早いだけでなく、情報のやり取りや共有も早くできるため、修正や調整も容易です。
また、歯科技工技術をより高めるため、シークエンシャル咬合理論の権威であるウィーン大学のルドルフ・スラビチェック教授に師事し、同大学の技工士資格を取得した榊原 功二氏が代表を務める榊原デンタルラボとも提携し、よりリアルで優れた噛み心地を再現できるきわめて品質の高い技工物の制作に努めています。
さらに、技工物のチェックに立ち会ったり、患者さまからお話を聞いたり、直接コミュニケーションを取ることも可能です。
虫歯と歯周病について
虫歯と歯周病の関係
「虫歯」は「虫歯菌」によって歯質が破壊される病気であるのに対し、「歯周病」は「歯周病菌」によって歯周組織が破壊される病気です。
虫歯と歯周病は、発症のメカニズムが異なる別の病気であるため、発症に直接の関係はありません。しかし、両方ともプラーク中の“細菌”が原因だという共通点があります。プラークとは、多くの細菌が増殖して塊になったものです。
メタボリックドミノから分かること
虫歯や歯周病はさまざまな全身の病気に大きく影響しており、近年メタボリックシンドロームとの関連もよく取り上げられています。メタボリックシンドロームとは、内臓のまわりに脂肪が過剰に蓄積した状態です。腹囲の値によって内臓脂肪型肥満かどうか判断され、さらに高血圧・脂質異常症・高血糖のいずれか2つ以上を併せもった状態をメタボリックシンドロームと診断します。過食や運動不足等の生活習慣が原因とされています。
メタボリックシンドロームに至るまでの過程を表現するのが「メタボリックドミノ」です。メタボリックドミノのはじめの1枚目が倒されると糖尿病や脳卒中、心不全などのリスクが高まります。虫歯や歯周病はメタボリックドミノのスタート地点に位置すると言われています。メタボリックシンドロームを防ぐには、虫歯や歯周病を防ぐことが大切です。
虫歯と歯周病を防ぐためには
虫歯や歯周病を治療しても放置しておくと再発する可能性があります。
虫歯と歯周病の両方を予防するには、お口の中の細菌を減らすよう口腔内環境をコントロールする事が大切です。「歯磨き」「食習慣」などの生活習慣を見直して、虫歯と歯周病になりにくい口腔内環境を作りましょう。また、歯やお口のプロである私たちが「定期検診」「メインテナンス」などで皆さまのお口の健康をサポートいたします。